04/12
Tue
2011
お客様より津波で水没したハードディスクが届きました。
弊社から購入頂いた編集機2台は共に水没して廃棄してしまったという事ですが、こちらのストレージには大事な仕事のデータが入っているので何とか救出して欲しいということでした。
右側の写真がストレージケースでお客様によると、一度コンピューターと接続してみたけどノイズで全く読み取れないという事でした。よって私がバラしまして中身のハードディスクのみ取り出した残りカスです。
左側の写真は弊社で販売しております5インチケースに中身のハードディスクを移植したものです。
SATA形式のハードディスクとBlu-rayドライブを内蔵させる事が可能です。
ハードディスクに白く付着しているのは海水が乾いたあとに残った塩分だと思われます。
コネクター部分に付着した塩分を布でふき取りエアーダスターで乾燥させつつ付着したゴミを飛ばしました。
結果、問題なく中身のデータを読み出す事に成功いたしました。外付けケースは5000円程度で販売しておりますので水没に限らずストレージが壊れたけれど中身のデータを取り出したいという方はご検討ください。
このたびの震災にて被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。
微力ではございますが編集機やコンピューターに関する事でお力になれればと考えております。
お困りのことがございましたらご相談ください。
コムワークス 担当:浜田 (TEL:048-883-9629)
03/30
Wed
2011
10/14
Thu
2010
06/04
Thu
2009
04/30
Thu
2009
今回ラシージャパン様より4Big Quadraと2Big Quadraの2台のストレージをお借りすることが出来ましたのでこちらのハードディスクがどの程度までの映像編集に耐えられるのかを検証していきます。まず4Big Quadraをヒューレット・パッカード社 HP xw4600 Workstationに接続してみました。ところが最初から認識しません。営業担当さんの話では繋ぐだけで認識して使えるようになるから難しい設定は必要無いという事だったのですが・・・という事でこちらの検証はあきらめて2Big Quadraから検証していきます。2Big Quadraはアルミの放熱羽のデザインが美しい2台のハードディスクを内蔵したタイプのストレージです。フロントの丸い窓が何のためにあるのか気になるところですがこちらはボタンとなっています。接続方式は最大150MB/sの転送速度を持つE-SATA接続にて行います。Raidの設定はストレージの転送速度を最大限に引き出せるfast(Raid 0)に設定してあります。PCと接続して2Big Quadraの電源をAUTOに切り替えてからHP xw4600 Workstationを立ち上げると2Big Quadraの電源スイッチを操作しなくても自動的に電源がオンになりました。WindowsXPのディスクの管理よりNTFSでファーマットするとハードディスクボリュームが追加されております。ストレージの電源はPCの電源と連動して入り切りされるようです。これは便利ですね。2Big Quadraは初期設定にてHFS+フォーマットされておりWindowsXPを使っていれば繋いでフォーマットするだけで使えるようになります。MACを使っていれば特別な設定は何も必要ありません。営業担当さんの言うとおり繋ぐだけで使えるようになります。CrystalDiskMarkというハードディスクの能力を測るソフトを使用して検証した結果、データの読み込みが105.0 MB/s データの書き込みが103.3 MB/sとなり平均20MB/s程度(可変ビットレート)のカノープスHQコーデックのデータを複数トラック同時再生させることが可能であるという事がわかります。実際に編集機に接続して使ってみますと弊社のCore i7のCPUを積んだモデルでピクチャーインピクチャーで4トラック~5トラックの同時表示再生にてタイムスケールの色がオレンジ色(負荷部分)を保っておりCPUの能力しだいではもう少しトラックを増やしても対応できる可能性を秘めております。次に立方体のデザインがモダンアートのような趣の4台のハードディスクを内蔵した4Big Quadraを何とか使えるように設定していきたいと思います。届いた付属品の中にDVDディスクが1枚入っておりましたのでドライバーか設定ソフトがあるのかと調べてみます。しかしニュアルとバックアップデータ作成ソフトしか入っておりません。そこで改めて取扱説明書を読んでみると「Windows XP 32 ビットおよび Windows 2000 は、2TB を超えるボリュームに対応していません。Windows XP x64、Windows Server 2003 SP1 および Windows Vista Enterprise/Ultimate (32 ビットおよび 64 ビット バージョン) には対応していますが、2TB を超えたボリュームを作成するには、ディスクを GPT ファイル システムに変換することが必要です。」との記載が見つかりました。4TBの容量を持つ4Big QuadraはそのままではXPで認識できなかったのです。そこで弊社のVISTAのインストールされたPCで接続確認を行ってみます。ところがここでさらに問題発生!なんとこのPCにはE-SATA端子がありません。こんな時にも慌てずに4Big Quadraの背面をチェックすると何と、このストレージはE-SATA、FireWire 800、FireWire 400、USB 2.0と4種類もの接続方式に対応しています。とりあえずUSB 2.0で接続してみると何の問題も無く認識しました。ラシージャパンの営業担当さんストレージの初期不良を疑ってゴメンなさい。ストレージには何の問題もありませんでした。認識しなかった原因はWindows XPの仕様によるものでした。しかしこのままではWindows XPで使用する事が出来ません。あきらめてVISTA専用ストレージとして販売するしか無いのでしょうか・・・しかもXP環境で4Big Quadra VS 2Big Quadra対決として転送速度の比較もしてみたい・・・そこで改めて困ったときの頼みの綱である取扱説明書を読み直します。するとハードディスクの容量を減らす方法が見つかりました。単純に4TBの容量が減るだけでは困りますが4Big QuadraではRaid機能を使ってデータのバックアップを取りつつ転送速度もアップさせるRaid 10というモードがあります。これでストレージの容量を2TBに変更する事が可能です。Raidモードの変更はパソコンを使わずにストレージの裏にあるダイヤルの番号を選択したいRaidのモードに合わせて正面のボタンを押しつつ電源スイッチを入れさらに正面のボタンを2秒以上押し続けるという簡単な方法です。パソコンを立ち上げてディスクの管理より新しいボリュームの作成とフォーマットをするとこれで4Big QuadraがXPでも使えるようになりました。こちらもCrystalDiskMarkというハードディスクの能力を測るソフトでチェックしてみましょう。データの読み込みが138.1 MB/s データの書き込みが112.4 MB/sとなりデータのバックアップ作業をこなしながら2Big Dualの転送速度を上回っております。4Big Quadraも2Big Quadraと同じように弊社のCore i7のCPUを積んだ編集機でチェックをするとこちらも4トラック~5トラックの同時表示再生を行う事ができました。ここで突然比較のために社内のデータバックアップ用に使っているUSB接続のハードディスクの転送速度を調べてみました。データの読み込みが34.19 MB/s データの書き込みが27.28 MB/s 完全に一桁違っています。HP xw4600 Workstationに内蔵された2台でのストライピング設定のハードディスクのデータの読み込みが154.3 MB/s データの書き込みが155.7 MB/s 外付けのストレージにも関わらず4Big Quadraと2Big Quadraの2台のストレージは内蔵ハードディスクの転送速度に迫る勢いです。この事から4Big Quadraと2Big Quadra共に映像編集にも耐えられるストレージであるということがわかりました。最後に皆さんが気になっているであろう4Big Quadraでバックアップをせずに4台のハードディスクに同時に書き込みを行うモードであるRaid 0での転送速度を発表いたします。読み込みが133.5 MB/s データの書き込みが122.4 MB/s 不思議なことにバックアップを取りつつ転送速度をアップするRaid 10と数値的に余り変わりません。これはVISTAでの検証ということで環境が変わったせいもありますがE-SATAの転送速度の限界が150MB/sであることが関係しているのだろうと考えられます。ラシージャパン様から「弊社にて販売させて頂いているLaCie eSATA II PCI Express Card 4-Portカードをお使い頂くと、もっとスピードが出ます。(200-230MB/s)」という情報を頂きました。今回の検証の結果、私のお勧めはE-SATAの転送速度の限界近くまでの転送速度を保ちつつデータのバックアップも行える4Big Quadraとなります。ハードディスクの容量不足や映像データのバックアップ作業に時間を取られてしまって編集時間が少なくなる事に悩んでいる方はぜひ検討してみてください。なおこちらのストレージに関しましては3年間のセンドバック保証が付いております。中身のデータに関しましては保証が適応されませんのでデータの消失が心配な方はストレージのバックアップ用としてさらにもう一台の追加ご購入をご検討下さい。
ご購入はこちらから>>